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Question
Q01.アスピリン喘息について
Q02.アスピリンの血栓の予防薬としての使用について
Q03.睡眠剤や抗不安剤の離脱について
Q04.睡眠導入剤の健忘について
Q05.ACE阻害剤の乾性咳嗽について
Q06.リン酸(ジヒドロ)コデインの便秘について
Q07.アレルギー用薬の味覚異常について
Q08.抗生物質の服用について
Q09.下剤の連用について
Q10.ドリンク剤の用法について
Q11.ステロイド含有軟膏剤の副作用について
Q12.黄体ホルモン剤の出産への影響について
Q13.妊婦の解熱鎮痛剤の使用について
Q14.妊婦の向精神薬の服用について
Q15.妊婦のカルシウム剤の服用について
Q16.妊婦のドリンク剤の服用について
Q17.男性が薬を服用した場合の妊娠への影響について
Q18.血圧について
Q19.薬歴について
Q20.健康食品総論
Q21.有効期限と使用期限について
Q22.赤ちゃんへの薬の飲ませ方について
Q23.女性化乳房について
Q24.床ずれの予防について
Q25.寝返りの方法について
Q26.食間とは
Q27.特定保健食品について
Q28.薬による尿の色調変化
Answer

Q1.アスピリン喘息について
アスピリンを服用したら、鼻炎症状が発症し、かぜのような症状が現れました。
医師に話したら“アスピリン喘息”かもしれないといわれました。
この薬には服用後、このような症状を呈する副作用があるのですか。

A
人によっては、そのような症状を呈する方がいらっしゃいます。
このような方はアスピリンに限らず、他の同種の薬や食品添加物(例えば、食用黄色4号タートラジン、パラベン類、安息香酸ナトリウム)においても同様の症状を呈する可能性がありますから、手帳につけるなどしておき、医師にかかる時や薬局で薬を買う時には必ずそのことを伝えるだけでなく、食品を買う際にも成分表示をちゃんと確かめて購入して下さい。 TOPへ


Q2.アスピリンの血栓の予防薬としての使用について
心臓が悪くて内科で治療を受けていますが、小児用アスピリン製剤を処方されました。
アスピリンは本来解熱鎮痛剤だと思っていたのですが、このような使われ方もあるのですか。

A2
薬は、もともと色々な作用を併せ持っています。アスピリンの最も一般的な作用は、解熱作用と鎮痛作用ですが、血を固まりにくくする作用も持っており、このような使われ方もします。
しかし、解熱鎮痛剤として使う場合とは、その服用量や服用期間が異なる場合が多いので、治療中は処方医の指示を良く守って服用して下さい。
また、血が固まりにくくなる作用のために、けがなどの場合、血が止まりにくくなります。抜歯などの処置を受ける時には、アスピリンを服用していることを歯科医師に必ず伝えて下さい。TOPへ


Q3.睡眠剤や抗不安剤の離脱について
睡眠剤や抗不安剤といった薬を長期間服用した後、急に止めるのは良くないといわれますが、それはなぜですか。
A3
薬のなかには、長く飲み続けた後、体がその薬に慣れてしまい急に服用を止めると体の調子がかえって悪くなってしまうものがあります。
睡眠剤や抗不安剤もこの種の薬で、服用を急に減量したり、中断しますと、神経が過敏になったり、不眠、不安、幻覚等の重い症状が現れることがあります。
長期間服用した後に、薬を中止する際には必ず処方医の指導を受けて下さい。               TOPへ


Q4.睡眠導入剤の健忘について
医師より睡眠導入剤を処方され、その夜服用したら、次の日の朝の記憶がほとんどありません。このようなことが起こりうるのですか。
A4
何時頃にお飲みになられましたか。寝つけないからといって、あまり遅く飲むと、薬の効果が朝まで残り、そのようなことが起こる可能性があります。
薬は服用後、一般に30分後ぐらいから効果が現れ始め、1時間後ぐらいから強くなりますので、寝ようと思う30分ぐらい前に飲んで下さい。
それでも、記憶がなくなるようなことが続くようでしたら、処方医にその旨を伝えて、対応を相談してみて下さい。
お酒といっしょに飲んではいけません。お酒といっしょにに飲むと健忘が起こりやすくなります。                  TOPへ


Q5.ACE阻害剤の乾性咳嗽について
高血圧で内科より血圧降下剤のACE阻害剤をいただいています。服用してから咳が止まりません。薬との関連はあるのでしょうか。
A5
ACE阻害剤は、誰もが良い血圧降下剤と認めていますが、人によっては副作用として空咳が出ることがあります。薬の副作用の可能性が高いと思います。
しかし、副作用といっても、服用を止めれば治るものですので、他に咳の出る原因がなければ心配はいりません。
つらいようであれば、早目に処方医に相談し、薬の変更を検討いただくほうが良いと思います。                 TOPへ


Q6.リン酸(ジヒドロ)コデインの便秘について
リン酸コデイン含有の鎮咳剤を飲むと便秘がちになるのですが、薬のせいですか。
A6
リン酸コデインには消化管の運動を抑制する作用がありますので、程度に差はあるものの、便秘が現れることがあります。
あまりひどくなければ、その薬が本来持っている作用による副作用ですので、特に心配する必要はありません。もし、ひどいようでしたら、処方医にその旨を伝えて投与量の変更や場合によっては下剤の投与等について、相談してみて下さい。 TOPへ



Q7.アレルギー用薬の味覚異常について
花粉アレルギーのために耳鼻科でアレルギー用薬が処方されました。この薬を服用すると食べ物の味、特に甘味が感じられませんでした。そのようなことが起こりうるのですか。
A7
味覚障害を起こす方の20〜30%が、服用した薬による可能性があって、色々な薬で味覚障害を起こすことが分かっています。可能性はあると思います。花粉症の治療に用いられる薬のなかには、非常に数が少ないのですが、抗ヒスタミン剤のマレイン酸クロルフェニラミンと塩酸プロメタジン等が味覚障害を起こしたとの報告があります。また、副腎皮質ホルモン剤でも起こる可能性はあると考えられています。
しかし、薬以外にも、血清中の亜鉛の低下、感冒、鉄欠乏性貧血・糖尿病・肝不全・腎不全などの全身疾患や、舌炎・唾液分泌減少症などの口腔内疾患によっても味覚障害が起こることがありますので、確かなことは申し上げられません。処方医に相談してみて下さい。 TOPへ


Q8.抗生物質の服用について
抗生物質を1日3回食後に服用するよう指示されましたが、仕事の関係から食事の時間をはずすことが多く、指示通り服用することが困難なのですがどうしたら良いですか。
A8
多少の時間のずれは気にしなくても構いません。食事をしなくても、回数として3回は薬を服用して下さい。また、飲み忘れた時には、気がついた時に飲んで下さい。
なかには、胃に負担を与えるものもありますので、おやつ程度のものをつまんでから飲むのが良いと思います。
回数合わせで、一時に2回分を飲むことは絶対しないで下さい。次の服用まで最低4時間はあけて下さい。TOPへ


Q9.下剤の連用について
慢性の便秘のため市販の下剤を常用しているのですが、どうも飲まないと調子が良くありません。このままずっと服用していって問題はないですか。
A9
下剤は、作用の強さによって峻下剤と緩下剤に分けられます。一般用医薬品(OTC)では、主に作用の穏やかな後者が用いられます。また、作用の仕方によって、次のように大別されます


1. 塩類下剤 ・酸化マグネシウムなど。腸内で難溶性の塩となって浸透圧を上げ、水分を腸管内容物に吸収して緩下作用を示す。
2. 膨脹性下剤
浸潤性下剤 ・カルボキシメチルセルロースなど。腸内で水分を吸収して膨らみ、便の容積を増やし、腸壁に物理的刺激を与えて緩下作用を示す。
3. 刺激性下剤
(小腸刺激性:ヒマシ油
大腸刺激性:センナなど) ・腸管を刺激して運動を促進し緩下作用を示す。

下剤には、長期間連用すると、習慣性が生じたり、腸管粘膜に炎症を起こしたり、下痢が持続したり、小腸の消化吸収を妨げたり、高マグネシウム血症の生じたりといった副作用を生じる成分を含むものがあります。また、婦人の場合、月経時の経血量を増す可能性のあるものもあります。
 便秘が長期間改善されない時は、これらの副作用が心配ですし、何か他の障害の可能性も疑われます。他に常用している薬があるならば、その薬の副作用であるかもしれません。今常用している薬について、薬剤師に相談して下さい。そして、薬だけに頼らず、食事や生活習慣にも気を使って、排便を習慣づける努力をして下さい。TOPへ


Q10.ドリンク剤の用法について
ドリンク剤は、用法では通常1日1本となっていますが、朝と夕に1本ずつ飲むのはだめでしょうか。また、毎日続けて飲んでも大丈夫ですか。
A10
ドリンク剤には過剰症を起こす可能性のあるビタミンAやビタミンDは含有されていませんので、一般には心配ないと考えられます。しかし、真偽のほどは確かではありませんが、ビタミンB1誘導体の中には有害なものがあると主張する方もいらっしゃいます。
また、ドリンク剤にはカルシウムを含有するものがよくあり、カルシウムの摂り過ぎによる尿路結石ができることもあります。
その他に生薬成分、グルクロン酸、タウリン、糖分など色々な成分が含まれることもあり、余分に摂ると副作用が出ないとはいえません。特に、食事制限している糖尿病の方はご注意下さい。なかには80Kcal以上のエネルギーを含有するものもあります。
それに、ヒダミンB群やビタミンCは飲んでも一定量以上は体に蓄えることができませんので、すべて尿中に排泄することになり、むだになります。
通常は食事で補給するのが基本です。特に疲れた時などに、時々利用する程度にしたほうが良いと思います。 TOPへ


Q11.ステロイド含有軟膏剤の副作用について
薬局で副腎皮質ステロイドホルモン含有の軟膏剤を購入し、化粧の下地として塗り始めた時には顔がきれいになったように感じられましたが、しばらくしたころから顔面が赤くなってきました。これは、軟膏を止めれば治るのでしょうか。
A11
顔面への使用は治療目的で使う場合でも10日間程度を目安とするといわれています。ステロイドホルモンの連用による典型的な副作用の可能性が高いと思います。症状が重くなると、治りにくく、治るまでに1、2年かかることもあります。すぐに皮膚科医の診療を受けて下さい。
医師は恐らく使用を中止させると思いますが、中止すると数日後から顔が赤くむくみ、しゃく熱感を感じ、2〜3週間をピークに症状がさらに悪化したかのようになります。でも、それは薬の使い過ぎの反動ですので、慌てないで医師の指示に従って下さい。1カ月くらい経つとかなり改善されると思います。完全に治すためにはかなり時間が必要ですが、後は気長に治療して下さい。 TOPへ


Q12.黄体ホルモン剤の出産への影響について
月経困難症で黄体ホルモン剤を服用しています。将来、子供を作りたいのですが大丈夫ですか。
A12
ヒトでの因果関係は明らかにされていませんが、動物実験で妊娠中に大量の黄体ホルモンを投与すると女児の男性化が起こるとの報告がありますので、妊娠中の服用は避けたほうが良いと思います。
しかし、薬を中止後であれば恐らく問題ないと思います。黄体ホルモンを含有するピルでは、一般に万全を期して中止後少なくとも3カ月は妊娠しないようにと指導がなされているようです。 TOPへ


Q13.妊婦の解熱鎮痛剤の使用について
妊娠中ですが、ひどい頭痛のため市販の鎮痛薬を服用したいと思いますが、胎児への影響はないでしょうか。
A13
頭痛は、妊婦にありがちな症状の1つですが、時には妊娠中毒など重大な疾患が隠されていることがあり、注意が必要です。自己判断で薬を飲まずに、産婦人科医に相談するのが良いと思います。
薬は、本来、体に何らかの作用を持つものですから、奇形を起こすことはなくても、胎盤を通って胎児の血液の中に入ると何らかの影響を及ぼすと考えられます。そこで、母体にどうしても治療が必要な場合には、なるべく安全な薬を短期間のみ使い胎児への影響を最小限に抑えるようにします。
現在、妊婦に比較的安全な鎮痛剤としては、アセトアミノフェンが使われるようです。もし、間に合わせに使われるのであれば、アセトアミノフェンを成分とする鎮痛剤を飲まれてみては如何でしょうか。 TOPへ


Q14.妊婦の向精神薬の服用について
妊娠中に精神不安になり、神経内科から向精神薬を処方されました。胎児への影響は心配ないでしょうか。
A14
神経内科の医師には妊娠中であることを伝えてありますね。
母親が飲んだ薬の中には、胎盤を通して胎児の体内に入るものもありますので、胎児にとって不都合な作用が出る可能性がないわけではありません。しかし、神経不安の薬が原因となって、奇形を発生する可能性はほとんどないといわれています。たいていは大量に長期間にわたって服用しなければ、問題はないようです。 TOPへ
Q15.妊婦のカルシウム剤の服用について
妊婦が過剰にカルシウム剤を服用すると何か問題がありますか。
A15
胎児への影響は、心配ないと思います。
カルシウムの妊婦の1日所要量は1gといわれています。ところが、いくつかの実態調査によると、妊婦のビタミン類の摂取は十分であったが、カルシウムの摂取については不足しており、所要量の6〜7割程度であったということです。どちらかといえば、食事で摂取するほうが好ましいとは思いますが、時にはカルシウム剤での補給も必要でしょう。産婦人科医の指示に従い、お飲み下さい。 TOPへ


Q16.妊婦のドリンク剤の服用について
妊娠していますが、栄養ドリンク剤を飲んでも大丈夫でしょうか。
A16
毎日何本も飲まなければ大丈夫だと思います。
ビタミンAの過剰摂取は、胎児に悪い影響がありそうだといわれており、ビタミンAの摂り過ぎには注意が必要ですが、通常、一般に町で売られているドリンク剤にはビタミンAは入っていませんので、心配ないと思います。
しかし、錠剤などのビタミン剤にはビタミンAが含まれるものがありますので、ご注意下さい。飲む必要がないものは飲まないほうが良いと思います。
しっかり食事をしていればビタミン栄養不足になることはあまりありません。 TOPへ


Q17.男性が薬を服用した場合の妊娠への影響について
主人が、現在、病院で薬を処方され、服用していますが、胎児に影響が出ることはありませんか。
A17
男性が服用した薬で、胎児に異常をもたらす可能性が指摘されている薬剤としては、乾癬等の治療薬であるエトレチナートと痛風治療薬のコルヒチンがあります。
どのような薬か分かりませんが、この2つの薬を飲んでいる場合には、処方医に相談して下さい。その他の薬による影響は、心配ないと思います。 TOPへ


Q18.血圧について
家で血圧を測定すると低いのですが、病院で計ってもらうと高くなります。その高い値を基準に薬を処方されると薬が強過ぎるのではないでしょうか。
A18
白衣高血圧といって医療機関で測定するとよく10mmHgぐらい高くでることがよくあります。医師もきっと御存知だと思いますので、その配慮をしてくれていると思います。
心配でしたら、ご自宅で測定した血圧をグラフにつけて、診察の際に医師にお見せになると良いと思います。 TOPへ


Q19.薬歴について
薬歴という言葉を耳にしましたが、何のことでしょうか。
A19
医師が患者さんごとにカルテを作るのと同じように、薬局でも来局された方それぞれに、体質や今まで薬や食べ物でアレルギーを起こしたことがないか、あるいは、これまでどんな薬を飲んでいたか等を伺い、その情報を記録しています。これが「薬歴」と呼ばれるもので、薬を正しく安全にそして効果的に使っていただくためには是非必要な記録です。
薬剤師は、処方せんを受けつけたり大衆薬を販売する時など、この記録を参考にして、例えば別の病院から既に同じような薬が処方されていないか、アレルギーを起こすような薬は含まれていないか等を確認することができます。もし問題が発見されると、処方医に連絡し処方内容を検討してもらったり、普段あまり気にせず服用している一般用医薬品との飲み合わせもチェックできるなど、薬歴はとても大切な記録です。
薬局へ行くと、薬剤師があれこれとお聞きしますが、薬を安全に使うための必要な記録となりますので、面倒がらず質問にはつつみ隠さず答えて下さい。
もちろん、お聞きしたことは個人のプライバシーに関わる問題ですから、あなたの了解を得ずにむやみに他人にもらすことはありません。 TOPへ


Q20.健康食品総論
体の調子が悪いので、健康食品を購入して飲んでみようと思うのですが、どう思いますか。
A20
健康食品は、薬とは違います。薬ですと、基準に従い臨床試験を行い、ヒトの病気に対する効果と安全性をきちんと調べてあります。しかし、いわゆる健康食品といわれるものは、民間薬として使われていたものや動物実験で効果があったといわれるものなどを原料とするものが多く、ヒトの病気に対する効果、飲む量や安全性を詳しく調べてありません。単に食品としての基準を満たせば、製造・販売できます。おとうふやコンニャクなどの食品と同じような扱いのものです。したがって、病気の治療を目的に服用することはお勧めできません。
効いたという人がよくいますが、多分に心理効果が大きい割合を占めていると思います。例えば、薬の効果を調べる時に、乳糖のように治療効果のない成分と薬の治療効果を比較することがありますが、乳糖のように効果のない成分でも治療効果が現われることがあります。
ビフィズス菌を増やし、お腹の調子を整えるオリゴ糖やコレステロールの吸収をしにくくするキトサンなどのように、従来はいわゆる健康食品に分類されていたもので、最近になって食生活において保健の用途が期待できる「特定保健食品」として許可されたものもありますので、全く使う価値がないとはいいませんが、心理効果を期待して飲ませるにしても、有害作用が出ないように飲み過ぎないほうが良いと思います。効果がないようであれば止めて下さい。 TOPへ


Q21.有効期限と使用期限について
薬局で購入した薬は、何年ぐらい使ってもいいのでしょうか?
A21
1.有効期限又は使用期限の記載のあるもの
 有効期限や使用期限は、製品を開封しないで指定された保存条件下においた場合に品質が保証される期限をあらわします。開封後の品質まで保証するものではありません。いったん開封しますと、購入した方の保存条件や使い方で品質への影響が大きく変化するため、開封後の期限まで一律に決めることができません。
 しかし、しっかり栓をして、湿度の低い、冷暗所に適切に保存すれば、それらの期限が使用可能な期限の目安にはなると思います。
2.有効期限又は使用期限の記載のないもの
 この場合は、製品を開封しないで指定された保存条件下においた場合に品質が製造から最低3年は保証される医薬品です。これも、1の場合と同様の理由から開封後の品質まで保証するものではありません。
 しかし、しっかり栓をして、湿度の低い、冷暗所に適切に保存した場合、製造日から3年が使用可能な目安にはなると思います。
 一般的には、上記のように判断する以外にありませんが、目安の期限内であっても外見上なんらかの変化が認められるときには、ご使用にならない方が良いと思います。一度手にとった錠剤を瓶に返すと錠剤にカビがはえたり、目薬を使うときに液の出口に目や手に付けたりしますと微生物が液中に入り、繁殖して浮游物が現われたりします。
ただし、医師から処方された医薬品の場合には、この限りではありません。原則として、薬を飲む必要がなくなった時点で廃棄していただきたいと思います。 TOPへ
Q22.赤ちゃんへの薬の飲ませ方について
赤ちゃんが薬を飲まないのですが、巧く飲ませる方法はありますか?
A22
 赤ちゃんが薬を飲まないときには、少量のアイスクリームに混ぜ込んで与えると以外に簡単に飲んでくれます。試してみて下さい。冷たい舌ざわりが薬の嫌な味を消してくれます。
 この他、できるだけ少量の砂糖水やジュースに溶かして与えてもいいと思います。
 しかし、ミルクに混ぜることは止めましょう。ミルクでいやな経験をしますと、ミルク嫌いになってしまうことがあります。
 また、アイスクリーム、砂糖水、ジュースに混ぜるとき、あまり多くの量で溶かしますと、飲み残しが出て治療に必要な量を飲ますことができなくなります。ご注意下さい。
 しかし、このようにだましながら飲ませるのは、聞分けができないときまでで、聞分けができるようになれば、だまして飲ますようなことはなるべく避けましょう。できる限り、病気を治すために薬を飲まなければならないことを納得させることが大切です。 TOPへ


Q23.女性化乳房について
薬で男性の乳房が腫れたり、痛んだりすることがありますか?
A23
 本来、男性の乳腺や乳房は女性のように発育しないが、ときに病的に乳輪直下にシコリや女性ほどの脂肪組織の発達はないが乳房の発育がみられたり、痛みを感じることがあります。
 このような男性の女性化乳房には、思春期の生理的な変化によるもの(思春期の男児の60%程度に一時的にみられるもので、心配のいらないもの)、男性の更年期に生じるもの、肝障害等による内分泌や代謝異常によるもの、薬によるもの等があります。薬剤によるものは、そのうちのおよそ20〜30%程度であろうといわれています。
 女性化乳房を引き起こす可能性のある代表的な薬剤としては、女性ホルモン剤、強心剤のジギタリス剤、降圧利尿剤のスピロノラクトン、降圧剤のレセルピン、メチルドパ、ニフェジピン、抗結核薬のイソニアジド、抗潰瘍剤のスルピリドやシメチジン、抗アレルギー剤のオキサトミド、抗けいれん薬のフェニトイン、カルバマゼピン、胃腸運動賦活剤のドンペリドン、メトクロプラミド、抗真菌剤のグリセオフルビン、向精神薬などが知られています。
 これらの女性化乳房は軽度であることが多いので、あまり心配いらないことが多いのですが、男性乳癌や他の内分泌系疾患との鑑別を行う必要があります。また、薬剤が原因であれば、女性化乳房を誘発しない替りの薬剤があるかどうかなどを判断する必要があります。早々に処方医にその旨伝えて下さい。たいていの場合、薬剤を中止すると1〜3ヵ月で治るようです。

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Q24.床ずれの予防について
祖父が高齢で寝たきりなのですが、床ずれができそうで心配です。床ずれの予防法を教えて下さい。
A24
 床ずれを作らないようにするには、寝かせきりにしないで、座らせたり、寝ている向きを変えたりすることが大切です。また、圧迫されていたり、湿っぽかったり、こすれたり、不潔にしていたり、栄養が良くないとできやすいので注意が必要です。以下に床ずれ予防のための介護のポイントを挙げますので参考にして下さい。 ・2時間に1回の目安で体の向きを変えましょう

 ・体の向きを変えたり、体を移動させる時には、引きずらないようにしましょう
 ・もし可能ならできるだけ座らせるようにしましょう
 ・体も寝具も常に清潔・乾燥を保つようにこころがけましょう
 ・おむつ交換をこまめにして、湿り、むれを少なくしましょう
 ・シーツや衣服にシワがよらないようにしましょう
 ・寝床にゴミや食べかす等があれば取り除きましょう
 ・バランスのとれた食事、特に蛋白質、ビタミン類を十分摂るように心がけましょう
 ・予防用具(エアマット、円座、羊毛マット等)を上手に使いましょう

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Q25.寝返りの方法について
寝たきりの母をうまく寝返りをさせてあげたいのですが、そのポイントを教えて下さい。
A25
寝たきり老人の介護は「寝返り」という動作が基本となっており、排泄や更衣等毎日の世話もこの動作の活用からスムーズにできるかもしれません。またこの動作を多数取り入れると、床ずれや肺炎、膀胱炎等の予防にも役立ちます。以下に「寝返り」をさせる時のポイントを挙げますので参考にして下さい。

 1.寝返りをさせる際は、いきなり動かさず必ず声をかけましょう
 2.「1、2、3」と3つ数えてから動かしましょう
 3.麻痺側が上になるようにしましょう
 4.顔を寝返りする方に向けましょう
 5.胸の上に両手を組みましょう
 6.両膝を立てましょう
 7.まず膝を、次に背中を軽く寝返りの方向に向けましょう

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Q26.食間とは
「食間」と指示されたのですが、いつ薬を飲めば良いのですか?
A26
「食間」とは、食事をとってから約2時間が経過した時期を指します。
決して食事中に服用するという意味ではありません。食事と食事の間のことですので、
間違わないようにして下さい。

この服用時間は薬の性質に基づき決められますので、定められた時間に飲まないと効果が弱められたり、不都合を生じたりします。

例えば、胃に食物がない時に服用したほうが効果的である漢方薬などでは、この「食間」服用が指示されることがよくありますが、アスピリンのように胃に負担をかける薬を「食間」に服用しますと胃の調子が悪くなる方もあります。
また、利尿剤は、しばしば朝食後に服用するよう指示されますが、それを就寝前に服用すると、夜中にトイレに何回も起きなければならなってしまいます。
 服用時間はしっかり守って下さい。

【食前】とは、食事の約30分前 
【食後】とは、食事の約30分後
【食間】とは、食事の約2時間後

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Q27.特定保健食品について
特定保健食品とは、どのような食品ですか?
A27
近年の食品化学分野の技術進歩は、目覚しいものがあり、食品や食品成分にある種の保健に効果が期待されるものが見出されてきたことから、1990年に栄養改善法の中に新しい「特定保健用食品」という新しいジャンルが設けられました。
この「特定保健用食品」として認められるためには、医学的に、また栄養学的にその効能・用途が証明されており、次の条件を満たす必要があります。

 A.健康の維持増進に寄与しうる可能性のあるもの
 B.保健用途の根拠が明らかにされているもの
 C.摂取量が設定できるもの
 D.食経験から安全性が認められているもの
 E.性質が明らかで、成分量を測定する方法があるもの
 F.それが含まれる食品の組成を大きく変えないもの
 G.日常的に食べられる食品であること
 H.薬の形態ではなく明らかに食品の形態であること

現在、腸内のビフィズス菌を増やしておなかの調子を整えるオリゴ糖類、コレステロールが体の中に吸収されにくくするキトサン、カルシウムの吸収を助けるカゼインホスホペプチド、食物繊維などを含む78商品(平成8年11月現在)が「特定保健用食品」の表示を許可されています。

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Q28.薬による尿の色調変化
お薬で尿の色が変わることがありますか?

A28
たいていの場合は心配はいりませんが、抗アレルギー剤や抗菌剤などで時には副作用の結果として尿の色が変わることもありますので、尿の色調が変わったときには一度お薬を処方した医師か調剤した薬剤師にご確認下さい。たいていの場合は心配はいりませんが、抗アレルギー剤や抗菌剤などで時には副作用の結果として尿の色が変わることもありますので、尿の色調が変わったときには一度お薬を処方した医師か調剤した薬剤師にご確認下さい。

副作用でなく尿の色調を変えることのある薬剤例

薬  効
成  分
色  調
抗トリコモナス剤 メトロニダゾール 暗赤色
血圧降下剤 メチルドパ 黒色(尿を放置すると)
鎮咳去痰薬 ヒベンズ酸チペピジン 赤色
下剤 センナ 黄褐色〜赤色 (尿がアルカリの時)
下剤 フェノバリン 赤色(尿がアルカリの時)
潰瘍性大腸炎治療剤 サラゾスルファピリジン 黄色(尿がアルカリの時)
鎮痙剤 臭化チメピジウム 赤色
糖尿病性末梢神経障害用剤 エパルレスタット 黄褐色〜赤色
消炎鎮痛剤 塩酸チノリジン 黄褐色の蛍光
抗パーキンソン剤 レボドパ 黒色
骨格筋弛緩薬 クロルゾキサゾン 橙色
ビタミンB2剤 リボフラビン 黄色
抗アンドロゲン剤 フルタミド 琥珀色又は黄緑色

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「薬局相談事例集2」日本薬剤師会編(薬事日報社)より